THE NORTH FACE の GEODOME4(ジオドーム4)の張り方のエントリーですが、まずはこのテントの購入に至った経緯などについて少しだけ触れたいと思います。
ワタクシはファミキャン用のテントとして、MOSS ENCORE(アンコール)と 小川 ロッジシェルター という2つのテントを好んで使っているのですが、どちらも少しづつ欠点があります。
MOSS ENCORE(アンコール)
MOSSとは世界で初めてドーム型テントを作ったテントメーカーで、創設者でデザイナーのビル・モスはテントにデザインを融合させた草分け的な人。MOSSのテントはニューヨークの近代美術館で展示されているほどデザインに優れています。
ビル・モスの死去後、MOSSはMSR(Mountain Safety Reserch)というメーカーがそのDNAを引き継いだ形となっていて、MSRのテントやタープもキレイな形が多く個人的に好きなメーカー。お気に入りの一つの ZING(ジング)というタープ(↓写真)はソロキャンでは今でも一軍です。
そんな背景のMOSS。自分が所有する ENCORE(アンコール)はMOSS唯一のファミ幕。室内高さ 2mくらい、床面積も 2m×2.4mもあるんですよ。
今は亡きビル・モスの遺作の一つってことで、形は文句なく美しい。この造形をサカナに何杯酒飲んだことか…。
MOSSテントでサイト作ると一気にビンテージ感が出ます。今は星の数ほどテントあれど、この雰囲気出せるのはMOSS一択だと個人的に思っています。
難点としては、ビンテージ過ぎて得意のウ〇コ臭を抑えるためのクリーニングや防水処理などメンテナンスが大変だと言うこと…。ビンテージ幕特有のベトツキも当然あってその処理も必要。手間かかってメンドクサイので最近は封印してますが…。
小川 ロッジシェルター
小川キャンパルは好きなメーカーの一つで、そこのロッジシェルターはいわゆる鉄骨テント。このテントは居住感が超絶良くて、ファミキャンではベストチョイス。見た目と裏腹に設営は超簡単で一人で楽勝でできます。
車のオーニングと繋げると更に快適過ぎる空間の出来上がり。
このテントは家族全員お気に入りで、ウチは前車VW T5 カラベルの時からずっと使っています。
唯一の難点が収納感がバカデカい!いやっ、デカすぎる!!というところ。
幕と鉄骨で2つの収納袋になるんだけど、合わせると子パンダくらいの大きさになります。シランケド。
ロッジシェルターは今は廃盤でロッジシェルターⅡになってますね。これオススメです。
この所有する2つのテント。それぞれ良いところ悪いところあるので、これらの間のポジションに来るようなテントを探していました。
THE NORTH FACE GEODOME4
そこでワタクシの変態アンテナに引っかかったのが THE NORTH FACE GEODOME4(ジオドーム4)だったのです。
狙いとしては、ビンテージ幕のようなメンテナンスが不要で、居住性もあって収納感が良く、見た目がカッコよく、簡単に張れる…。こんなヤツ。
2018年に発売されたジオドーム4。高すぎる値段設定とスペックを吟味し倒して、購入を決意した時には初期ロットは売り切れ…。数か月後に第2ロットが発売されたのでそこでポチっちゃいました…。(定価でね…今はだいぶ値下がりしてますね…)
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) テント ジオドーム4 NV21800 サフランイエロー
- 出版社/メーカー: THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)
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購入前の下調べでは設営が簡単ってのも売り文句の一つだったのですが……、いざ設営してみると…
めちゃムズイではないかっ!
やはり「簡単」っていう定性表現はあてにならないなぁと…(まぁワタクシだけ難しいと思ってるだけかもしれませんが…)
でも使っていくうちに改善点が見えてきて、設営のコツを掴んだので、それについて書きたいと思います。
押さえるべきポイントは2点のみ!!
THE NORTH FACE GEODOME4 を簡単に張るための2つのポイント
①ポール先端をタイラップで留める
これが一番のポイントなんです。付属の説明書で言うと02と03の間のところ。
ジオドーム4には5本のポールがあって、それらを交差させながらスリーブに通して02の絵の状態にするのは説明書通り。
説明書ではすぐに03の立ち上げ行程に続くんですが、ここが極めて難しいんです。もう少し行間膨らましてよーって感じ。
説明書の注意書きでは「ポールを押し込みながら幕体を立ち上げ、ポールの先端をグロメットに差し込み固定……」
って書かれてますが、そうは問屋が卸さない…。ショップや雑誌社で設営する場合などのように複数の大人でやる場合は問題ないのでしょうが、ワタクシの場合は1人、もしくは知識のないヨメと2人での設営が前提なので…。
ここは、各ポール片方の 5か所(↓赤丸)を予めグロメットに入れて、反対側からテンションかけながらポール持ち上げて立たせていくのが経験的な常套手段。
でもやろうとしてもポール先端がグロメットからすぐに外れてしまうんです!やり直しても何回もっ!
キーーーッ!!ってなりますw
…
そこで取り出したるや…
必殺、タイラップ!!
そう。困った時のタイラップです。
先ほどの5か所の部分を全てタイラップで留めるんです。
これで反対側からテンションかけていっても、ポール先端がグロメットから外れないんですねー!!
②ワイヤーポールを全て外す
ジオドーム4のインナーテントには、フライをインナーから離すために、↓写真のようなワイヤー付きのミニポールが合計5面に付いています。
設営する前に、このワイヤーポールを5面全部取っ払いましょう!
1面のワイヤーポールは5隅がフックでかかっているだけなので簡単に外せます。
このワイヤーポールは設営された状態で見ても何の問題もなさそうですが、これが付いたまま設営するとハチャメチャに絡まってイライラすることになるんです!
イライラするだけならまだしも、絡まったままポールにテンションかけて立ち上げてしまったら、変な力で破損する恐れさえあります。
以上の2点をやると、無知識のヨメちゃんと2人で楽勝で立てられました。多分試してないけど1人でもイケるんじゃね?って気がします。
まとめ
見た目のインパクトが強く、それでいて居住性も高く、収納性も良い THE NORTH FACE の GEODOME4(ジオドーム4)。
内部のベンチレーションの多彩さ、ランタンフックや物干しワイヤー、取り外し可能なポケットなどなど、機能面満載な一級品のテントであるのは間違いありません。シーム部など各部の作りこみを見ても値段相応な品であることが分かります。
張るのにそれなりの経験とコツが必要で、それさえ押さえる事ができれば所有感はもっともっと高くなると思います。