VWT6ビーチで行く外遊びログ

キャンプ、車中泊など、車で行く外遊びの記録。

フォルクスワーゲンT6カリフォルニアってどんな車?

フォルクスワーゲンのカリフォルニアとは、VWが自社で開発・製造を行っているキャンピングカー。

 

 通常、キャンピングカーはベースとなる車をアフターメーカーが種々の装備を換装して製造していますが、自動車メーカー自らが開発・製造しているのは現在VWしかありません。

 

 分かり易く言うと、トヨタや日産がメーカー純正でキャンピングカーを作っているっていう事。そりゃ図面段階からメーカー基準で開発され、厳しいテストが繰り返されているので、性能・機能・耐久と3拍子そろった品質となります。

 

このブログは、このVWT6キャンパーで繰り出す外遊びの日々をブログネタとしています。

今日はこのVWT6カリフォルニアシリーズについて書きたいと思います。

  

 

VW T6とは? 

初代はいわゆるワーゲンバスでこれをT1 (TはトランスポーターのT)とし、その子孫が通常進化をとげ、第6世代という事でT6。

 

  ↓みんな大好きワーゲンバス (T1)とその子孫のT6。

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次の写真は進化過程が分かり易いですね。T4前期までは日本に入ってたので昔はよく見かけてました。しかしT4後期で日本への正規輸入がストップします。

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なぜ日本への正規輸入がストップしたのか?

 正規輸入が止まったT4後期は1997年ごろなので、ちょうどホンダステップワゴンや日産エルグランドがデビューした時期で、日本でミニバンブームに火がついたところ。十分売れる算段はあったはず。

 

 なぜ入れなかったのか?

 

 VWのTシリーズはT1をルーツに持つその由緒正しい歴史から、欧州ではベンツVクラスよりも市民権を得ており値段も高め設定。その価値のまま日本で売ろうと思うと、日本ではVWはベンツよりも低価格のイメージが強く、高い値段設定では売れない。加えて、コスパの高い日本車と勝負しても負けると判断されたんでしょう。  

 

VW カリフォルニアとは?

 VWのキャンピングカーには長い歴史があり、1960年頃にウエストファリアという会社が換装したT2 (トランスポーター第2世代)ベースのキャンピングカーがVW純正として販売されたのが始まりで、その後T4 (第4世代)まで販売されていました。

 ルーフが上に上がる"ポップアップルーフ"が特徴で、一目で分かるそのトランスフォーム状態が、楽しさの扉を開けるフィーチャーの一つになっています。

 

  T3 (第3世代)は未だに人気あって、日本でもたまに見かけますね。

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 しかし2003年にVWとウエストファリアの提携は終了。その後VWは2004年からメーカー純正としてキャンピングカーを作ることになりました。 

 それ以来、VWカリフォルニアは、世界唯一の自動車メーカー自らが製造する純正キャンピングカーとして販売されており、各部の沿いやフィッティングなど、ビシっとした質実剛健なドイツ製キャンピングカーとして欧州でとても高い評価を得ています。

 

 VW T6カリフォルニアは装備の差から、Ocean(オーシャン)、Beach(ビーチ)に分かれます(中間グレードのCoast(コースト)もありますがここでは省略)。オーシャンは冷蔵庫やキッチン付きのフルキャンパー仕様、ビーチはそれらを省いた簡易キャンパー仕様となります。

 

VW T6 カリフォルニア オーシャン

 乗車定員:大人4~5名、就寝定員:大人4名

 基本は1列目2人、2列目2人の4人乗りですが、オプションでシートを一脚追加することが可能で、そうすれば5人乗りにできます。しかしキャビンは圧迫されるのでリビングとしての性能は最大には発揮できません。家族構成などの事情で普段は5人乗りで使用する必要がある場合はシート一脚追加しても良いと思いますが、車中泊に行く時はそのシートを外さないとリビングは窮屈になると思います。

 ポップアップルーフの利便性は高いのですが、風が強い時や雨が降っている時など、使用がためらわれる場合もありますので、ルーフベッドは100%常時使えるという訳ではありません。とは言っても実際は使えるシチュエーションの方が圧倒的に多いです。とりあえず子供の秘密基地としては大活躍します。あとベッド部も上げれば中で立って過ごせるのでとても快適な空間になるのがとても調子良いです。

 

 ポップアップできない場合でも、運転席と助手席の背もたれ倒してそれぞれ2人寝ることは可能だと思います(普通車などで車中泊する場合によくやる方法)が、想像通り体勢的にはきついですがね。

 

 室内空間として特徴となるのは、助手席後ろからテールゲートまで繋がる大容量のキャビネット。シンク、ガスコンロ、冷蔵庫、収納棚などが沿い良くキレイに収まっています。この辺は流石のメーカー純正キャンピングカーです。

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 また運転席と助手席を回転させることができるため、停車時のリビング空間としては車内空間を最大限活用できるのがメリット。

 ハイエースのキャンピングカーは2列目以降が広く取れるキャブオーバー車ですが、それ故に1列目⇔2列目のウォークスルーが出来ず、1列目シート回転機能も無い仕様が主流です。

 

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 その他として、テールゲートにチェア2脚、スライドドア内張りにテーブルが標準で搭載されており、外に持ち出してオーニングを展開すれば、アウトドアリビングが一瞬で出来上がります。

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↓はオーニングの先にオプションの幕を追加していますが、車のオーニングだけでも快適な空間となります。

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VW T6 カリフォルニア ビーチ

 乗車定員:大人5~7名、就寝定員:大人5名

 ビーチはオーシャンに対し、キャビネットを外した簡易キャンパー仕様で、2列目にシート2脚を追加すれば7人乗りにすることができます。この追加シートは取り外しできるので、普段は7人乗りで使用し、キャンプの時はシートを取り外して広々リビングってのが可能です。

 

 ↓このように2列目一脚のみ取り付けて、90度回転したようなシートアレンジもできます。

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 ビーチには、シンク、ガスコンロ、冷蔵庫はないですが、カセットコンロや車用冷蔵庫で良ければ後からなんぼでも市販品を追加することはできるため、"車内広さ重視”って人にはオーシャンよりもビーチの方が使い勝手良いと思います。

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 私はエンゲル冷蔵庫使っていますが、さすが日本製で省エネ設計でよく冷える!文句のつけようがありません。

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VW T6 カリフォルニアの燃費

 キャンピングカーは車重が重くなるため一般的に燃費が悪いというのが周知の事実。しかしVWT6をベースとしたカリフォルニアは、ベース車両のエンジンの出来の良さから、燃費はかなり良いと実感できます。走行フィーリングも同様に良い。

 自分のT6カリフォルニアビーチでは実用燃費は、高速で15km/L、市街地でも11km/Lくらい。車体重量は2.5t級で決して軽いわけじゃないですが、低速トルクのある燃費の良いディーゼルエンジンにより、市街地でもストレスなく走り、ターボにより高速の伸びも不満ありません。

 ただ、7000kmくらいに1回ガソリンスタンドでアドブルー(尿素:排気ガス浄化剤)を入れないといけません。実は私は前車もVWT5でしたが、その時はアドブルー必要なかったです。VWは例のディーゼル不正問題で襟を正したのか、VWT6でそこの煩わしさが悪化しました。

 

 

まとめ

 この車は、そのワーゲンバスを祖先に持つルーツからか、なんとなく日本のミニバンには無いような、どことなく緩くてハッピーな気分にさせてくれるところがあります。

 オラオラと煽ってくるようなDQN車や、車線変更などで入れてくれない車などがあったとしても、「はいはい。急いでるならどうぞ先に行ってねー。」みたいな感覚にさせてくれ、車内は皆笑顔です。

 また日本ではレア車になるため、人と被るのがイヤって人にはオススメですです。サイズはアルファードを少し大きくした程度で日本の道路事情にもギリで合います。

 ただ先述の通り正規で導入されていないため、並行輸入しかありません。日本では何店舗かのショップで取り扱っています。自分は関西に住んでおり、東大阪のGAKUYAで購入しました。紳士的で”おぎやはぎの愛車遍歴”にも出演したことのある超気さくな店長が待ってますので、興味ある方は行ってみて下さいw

www.e-gakuya.com