キャンプの目的は人それぞれ色々ありますが、
割りと大きな目的の一つに「日常生活から少し離れて、少し不便な環境で過ごしてみよう」というのがあります。
便利さと快適さというのは意味が違うので、便利さはある程度許容できても、快適さは譲れない部分があります。
ファミリーキャンプで、キャンプしたいダンナとキャンプしたくないヨメという構図は割りと多いと思います(ウチも初めはそう)。キャンプしたくない側の人間も一定数いるので、キャンプしたい側としたら一人よがりにならずに家族みんなで楽しくキャンプをリピートするためにも、この「快適さ」というのが重要になってきます。
そこで今回は、キャンプの夜を快適に過ごすために欠かせない「ランタン」について書いてみたいと思います。
家だと気付かない夜の暗さ
家にいると暗くなれば照明を付ければ一瞬で解決するし、夜近所を散歩する場合などでも、見るとしてもスマホ画面くらいで何かをマジマジと見たり、作業したりすることはないので、照明の重要さってのは日常生活ではあまり感じないものです。
キャンプに行けば分かりますが…
ずばり!夜はめっちゃ暗い!!
キャンプ初めての人が迎える最初の夜は、想像しているより何倍も暗さを感じると思います。
キャンプ始めるためは、テントやテーブル、チェア、そしてコンロなどのまず揃えるべきアイテムは抜けなく網羅しますが、キャンプ1回目で準備不足になりがちなのが「照明」だと思います。とりあえず適当なランタン1個持っていけばいいやって感じになりがち。自分はそうでした。
テントやリビングの設営が全て終わって、ほっと一息付いてアルコールを少し入れながら過ごす夕焼け空の下は至福の時。「キャンプやってて良かったー!!」と叫びたくなる瞬間の一つ。
そこから「ぼちぼち晩御飯の準備でも始めるか…」ってゴソゴソ準備し出してからは一気に暗くなります。ホントびっくりするくらい一気に。
暗くなってから慌てて照明の準備!ってなると意外とバタバタするので、夕方のうちから準備しておくのが無難です。
燃焼系ランタン
燃焼系ランタンは雰囲気と明るさを合わせ持つアイテムで、後述するLEDランタンよりも一般的に光量が大きく、メインの照明として一つは持っておきたい照明器具の一つ。燃焼する時の音も雰囲気を上げてくれる一つのポイント。
虫ちゃんを集めやすいので、リビングの外側あたりに明るめのヤツを一個ドンと置いておくなどの使い方が良いと思います。
燃料補充タイプのランタン
コールマンのガソリンランタンやペトロマックスのケロシンランタンに代表されるように、燃料はガソリンとケロシン(灯油)から選べます。
どちらも専用ボトルで燃料を携行することが必要で、使用毎に燃料を注入したり、プレヒートやポンピングなど、いわゆる儀式が必要。
燃料費安いケロシンランタンの方がランニングコスト良いですが、ケロシンランタンはプレヒートにアルコールが必要だったり、プレヒート時間がシビアであったり、ススが多く発生するので定期的なメンテ頻度が多くなったりと、ガソリンランタンよりはクロウト向けです。
どちらのランタンも一気に暗くなった後に慌てて燃料を注入したり、儀式であるプレヒートやポンピングをやったりと点灯するまで時間がかかります。
特にケロシンランタンでは儀式に失敗して炎上騒ぎなんかも日常茶飯事なので、ご飯の準備などと色々忙しい時間の点灯作業としては、ハードルはまぁまぁ高いと思います。
ワタクシは、Vapalux M320 というケロシンランタンを使っていますが、プレヒートの失敗で炎上騒ぎを何度も起こしています…。
雰囲気重視で選んだランタンでオススメの一つなのですが、今オークション見てみたら、自分が買った時に比べ値段が倍くらいになってる…。かっこいいのでオススメなのですがコスパ悪いですね…。
(Vapalux M320↓ この雰囲気に一発でやられてしまいました)
CB缶/OD缶タイプのガスランタン
燃料補充タイプのランタンと異なり、ランタンに密封されたガス缶を取り付けて点火スイッチ押すだけで点灯するので、使い方がとても簡単。明るさもあり、初心者にはとても使い易いランタンです。燃焼音も発生するので雰囲気も良し。
CB缶は一般的に流通していてコンビニでもどこでも入手できます。OD(アウトドア)缶も、アウトドア店やホームセンターで入手できるので、CB缶に比べれば入手は少し難しいですが、大して問題ないと思います。
メインランタンとして使える光量を持つCB缶ランタンと言えば、ユニフレームかSOTOの2択で決まり。CB缶で燃料揃えたい人はこの2つのメーカーがオススメ。
OD缶であれば、スノーピークのギガパワーランタンがおすすめ。ワタクシも一個スノーピークのヤツ使っています。光量が十分!って訳ではないけどLEDランタン併用次第では十分な明るさ確保できます。
スノーピーク(snow peak) ギガパワー ランタン “天" オート GL-100AR
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- メディア: スポーツ用品
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あなどれない、というか主流になりつつあるLEDランタンの魅力
LEDランタンがキャンプでの地位を上げてからもう久しいので、とやかく言う必要ないですが、LEDランタンの実力は素晴らしいの一言。
ファミリーキャンプでは絶対に必要なものの一つなっています。いやソロでもなんでもキャンプではLEDランタンはもう絶対必要。テントの中に持っていけるし。
スノーピーク、GENTOS、コールマン、はたまたAmazonでは中華製のコスパに優れたLEDランタンで溢れていますね。
自分はスノーピークの「ほおずき」を好んで使っていたのですが、経年で電池部の接触が不安定になってきたので、コスパ重視でAmazonの中華製なども色々試してみました。
そんな折、近所のアウトドア店でたまたまGENTOSのエクスプローラーEX-136Sというランタンが安売りしていたので試し買ってみましたが、その実力が素晴らしいの一言で一気にGENTOSファンになってしまいました。さすがに数多くのキャンパーから支持されているメーカーだけあります。
暖色の雰囲気、ちょうど良い明るさ、吊るし対応などよく考えられた構造。
このランタンは強烈にオススメします!
GENTOS(ジェントス) LED ランタン 【明るさ370ルーメン/実用点灯9-142時間/防水】 エクスプローラー EX-136S 防災 あかり 停電時用 ANSI規格準拠
- 出版社/メーカー: GENTOS(ジェントス)
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まとめ
キャンプの夜を快適に過ごすために絶対必要な照明。
便利さや不便さを色々と経験してきた中で、シーン毎にオススメするワタクシの使い方が下記。
車中泊キャンプ(4人前提)
メインランタン・・・LEDランタン1個(400ルーメン以上)
サブランタン・・・LEDランタン3個(50ルーメンあれば十分)
車を横付けして車のオーニングなどを使ってリビング作ってキャンプするシーン。便利さと時短の意味で車中泊キャンプを選んでいるはずなので、燃焼系ランタンは外すべき。オーニング下リビングは最低限の道具を出すのが一般的(不要な道具は車から出さない)なので、面積も小さくあまり大きなタンタンは不要。
ファミリーキャンプ(4人前提)
メインランタン・・・燃焼系ランタン1個
サブランタン・・・LEDランタン3個(50ルーメンあれば十分)
準備は多少煩わしくても、明るさと雰囲気でメインランタンは燃焼系を選択。燃料補充タイプはちょっと…っていう場合は、ガスカートリッジ式(CB缶/OD缶)でも十分。先述した燃焼系ランタンであればどれでも良いと思います。家族がトイレに行く時やテントの中で使うためLEDランタンは3個くらいは欲しい。
ソロキャンプ
燃焼系でもLEDでもなんでもOK!
その人の目的に合わせて、例えばツーリングでは道具はミニマムで行くのでLEDランタンだし、フルスペックキャンプでここぞとばかりに雰囲気を楽しむ目的なら燃焼系でシュコシュコとポンピングして、めんどくさいけどキャンプしてるぜーってなっても良い。その人の自由。
ドシロウトキャンパーの「ド」がやっと取れたくらいのワタクシの考え方ですが、これからキャンプを始めようという人に少しでも参考になればと…。
なんだかんだ言っても、キャンプの夜に星空見ながら至福の一杯はサイコーw