SUPとは…
スタンド・アップ・パドルボードの略で、サーフボードよりも大きめのボードの上に立ってパドルで漕いで遊ぶスポーツ。安定感が高く誰でもすぐに立つことができます。
海で波に乗って遊ぶこともできるし、波のないフラットな池や大きな川でツーリングしたり、プールでゆったりまったり夕日を見ながらヨガなんかもできます。
2019 Starboard SUP Brand Video
自分はSUP始めてまだ2年目で主目的はツーリング。池や大きめの川、波の少ない内海などでプチアドベンチャーを楽しんでいます。健康作りとしてもオススメ。慣れてくればジョギング感覚でできます。
ちなみに自分はSUP始めるまでサーフィンなどの海のスポーツの経験は全くのゼロ。唯一近い趣味としてスノーボードはやってきてましたが、横乗りのスノーボードに対し、SUPツーリングは思いっきり縦乗りで、むしろスキーの方が近いんじゃね?って感じ。感覚も全く別物です。
SUPとの出会い
そんな海ドシロウトのワタクシですが、ひょんな事でSUPに出会いました。一昨年前に仕事で行ったアメリカで、仕事仲間の提案で挑戦したのが始まりでした。
カリフォルニアで初SUP。耳残りが良いのでその後の仲間との飲み会ではだいぶネタにさせてもらいましたが…w
そして初SUPから半年後、たまたま家の近所にあったサーフショップに顔出しました。店長さんと話した結果、インフレータブルボードといって空気で膨らますSUPをイキオイにまかせて購入!
こうしてアラフォーオヤジの海遊びが始まりました。
その後池や川や海といろいろなところに出撃して経験を積み、雑誌などを読みあさり違う種類の板をレンタルしたりした結果、一年足らずでハードボードを追加購入!まさかのハマリように自分でもビックリ。今ではワタクシの影響で周りもSUP人口増えています。
SUPの魅力
ワタクシはSUPツーリングを主にやっていて、その魅力を一言で言うと "こんな簡単過ぎる方法で非日常を味わえる" というものです。
平凡な海や川であっても、水面側から陸の景色ってのは普段見れないし、SUPはボードの上に立つため目線が高く、カヌーやカヤックとは一味違った感覚になれます。
特段キレイではない普通の海や川でも魚はいっぱい泳いでいるし、実は100mくらい沖で2m級のエイが見れたりします。(これにはマジで驚いて思わずチンしそうになりました!)
実際にワタクシがよく行くところは、遠征以外では、何の変哲もない池や海(ポイントとしては3~4箇所)。
ただゆっくり漕いでいるだけで何か優雅な気持ちになれるし、目いっぱい漕いでスピード上げて乗るのも気持ち良い。
疲れたらボードに寝そべったり、ボードに座って足を水に入れてカヌーみたいに漕いだり、夏だとボードから飛び込んだりして遊ぶのも気持ち良くて楽しいです。
海が近くに無いって人も問題なし。池や川はどこにでもあります。"この場所はNG"とかって勝手に認識しがちですが、池や川は基本的には公共のもの。釣りする感覚で遊んで良いのです。
(もちろん安全上の理由で組合などのローカルルールで禁止としている場合もあるので確認は必要ですが、問題ないところがほとんどです)
SUPの種類
SUPにはハードボードとインフレータブルボード(空気で膨らますタイプ)があります。それぞれ長所・短所があり目的に応じて選択すれば良いと思います。
自分なりに体感した点を下記にまとめました。
ハードボード
長所
- 準備に時間かからない(車から降ろして即GO!)
- 硬さが高くウネリに当たった時などに水面の感覚が掴み易い
- ボード厚みが薄く重心が低くなり安定感が高い
短所
- 保管で場所を取る
- 車種によっては車内に積めなくルーフに積む必要ある
インフレータブルボード
長所
- 保管に場所を取らない(中型スーツケース一個分)
- 車のトランクに積める
- リュックみたいに背負って自転車で持って行ける
- 浮力が高く子供や愛犬なんかとも一緒に乗れる
短所
- 空気で膨らますため準備に多少時間がかかる
- 硬さがハードボードに比べて低く水面の感覚が掴み難い
- ボード厚みが厚く重心が高くなり安定感がハードボードに比べて劣る
ネットなどで調べるとおよその情報は得られますが、ただ一つ "厚みによる重心高さの影響" について触れている人はほとんどいません。
これは自分なりに大きな違いを体感しているので是非書きたいのですが、インフレータブルボードは構造上16cmくらいの厚みになるのに対し、一般的にハードボードは12cmくらい。この4cmの差は意外に大きいのです。
インフレータブルボードはそれだけ水面からの高さが出るため重心位置が高くなり、ハードボードに比べ安定感が悪くなります。特に海でのウネリをさばく時に差が出ます。ワタクシのような初心者にはその差は大きく感じます。
ただインフレータブルボードの保管や運搬上のメリットはかなり大きいのも間違いなく、気軽に持てるというのは十分な利点です。特にマンション住まいの人や小さな車に乗ってる人などはハードボードは所有するのは難しいかもしれませんが、インフレータブルボードならあっさりと可能にしてくれます。
インフレータブルボードに空気入れる時に、必殺 "電動ポンプ" ってのがあります。手動で空気入れるのもそんなにしんどくはないけど、夏にやると滝汗状態になるので、電動ポンプがあれば10分で入れられます。12v電源で車のシガーソケットから給電。もちろん自分も導入済みです↓。自分はコスパ最強のセビラーを使っています。
最初のSUPボード
値段面や保管/運搬面を考えると、インフレータブルボードから入るのがオススメです。自分もそうしました。
前述のように、ハードボードは薄く重心が低い利点から海のような波のある水面での安定感が極めて高いメリットは大きいのですが、初心者が最初に池や大きな川でやる分にはインフレータブルで十分です。
選ぶボードの大きさの基準は、長さは10フィート(約3m)以上、幅は30インチ(約76cm)以上が良いと思います。ある程度上手くなってスピードを求め出すと、細くて長いボード(長さ12フィート以上、幅27インチ以下)って感じになってきますが、そこまで求めなくても十分に楽しいツーリングはできます。
またインフレータブルボードであれば浮力が高く、上記のサイズを選べば容積は大体300リッター以上になるので、普通に子供や犬とかとも一緒に乗ることもできます。小さな子供やペットがいる家庭では一緒に遊ぶのにはもってこいです。もちろんライフジャケットは忘れずに。
まとめ
一見間口が狭そうなSUP。でも実はそんな事なく、運動神経みたいなものも特段不要。カヌーやカヤックのように、言ったら生涯スポーツな感じです。実際、カヌーやカヤックを趣味に持ってたハイセンスなジジババさんも意外にSUPやってたりします。
そんな長くやっていけそうなSUP。皆さんも一緒にどうですか?